PUBLIC EVIDENCE REPORT公開論文・公的機関・医療機関の公開情報に基づいて整理しています。
皮膚科 · 施術エビデンス

リジュラン(PDRN注射)は効果があるのか?根拠基準と論文整理

原理、研究根拠、相談前の確認事項をまとめました。

韓国語の原文を基にした自動翻訳です。数値と引用は原文で確認してください。

Korea Beauty Report 編集部編集責任 Korea Beauty Report 編集部

要点. リジュランはサーモンの精巣から抽出したDNA断片(PDRN)を皮膚に注射して再生を助ける施術で、国内では「リジュランHB plus」という製品が製許 21-629号食品医薬品安全処の承認を受けている。この成分を183名を対象に総合的に検討した文献レビューによれば、効果は「どこに使うか」によって大きく異なっていた。

褥瘡や皮膚移植後の創傷を治療する場合は効果が明確で、傷の治癒が早まり感染も減少したが、小じわの改善のような美容目的では、それほど確実には証明されていなかった(具体的な数値は下記の表2を参照)。

ここで確認しておくべき点。

なぜ美容分野の根拠は弱いのか。この目的で行われた研究の多くは、参加者全員がすでにPDRNを注射された状態で、注射方法や製品の種類だけを比較したものであり、そもそも「PDRNを入れた場合と入れなかった場合」を比較していない。たとえるなら、「コーヒーが体に良いか」を調べるにはコーヒーを飲んだ人と飲んでいない人を比較する必要があるのに、すでに全員がコーヒーを飲んでいる人同士で「ホットコーヒーとアイスコーヒーのどちらが良いか」だけを比較しているようなものだ。したがって、この程度の根拠だけでは「PDRNという成分自体に効果がある」と確実に言うのは難しい(どの研究が何を比較したかは下記2-1で一つずつ確認できる)。

この記事で確認すること

  • 比較基準:成分・原理(PDRN/PN)・領域ごとに異なる効果の程度(美容 vs 瘢痕 vs 創傷治癒)・研究デザインの限界・国内承認状況・報告された有害事象
  • 注意事項:「再生成分だから創傷治癒にも美容にも同じように強力だ」というのは、この文献レビューの結論と正確には一致しない

要点整理

  1. 定義:PDRNはサーモンの精巣から抽出したDNA断片である。体内の細胞を刺激して新しい血管を作らせ、皮膚を支えるコラーゲンを作る細胞を活性化すると考えられている。
  2. 誰に:小じわや肌のきめを改善したい人が美容目的で多く注射している。ただし、この成分が最も確実な効果を示したのは美容ではなく、褥瘡や皮膚移植後の創傷を治療する領域だった。
  3. 確認の順序:①製品名と正式な承認の有無を確認 → ②その研究が「成分自体の効果」を見たものか「注射方法のみを比較」したものかを区別 → ③研究の信頼度(比較対象の有無・参加者数)を確認 → ④実際に施術を担当する医療従事者の資格を確認。

01リジュランは正確にはどのような成分ですか?

PDRNが細胞にシグナルを送ると、新しい血管が作られ、炎症反応が鎮まり、コラーゲンなど皮膚の支持成分を作る細胞(線維芽細胞)が活発になると説明されている(細胞がこのシグナルを受け取る経路の正式名称は下記の「用語整理」にまとめた)。上記の国内承認製品の正式名称は(株)ファーマリサーチのリジュランHB plusで、基本成分(PN)にヒアルロン酸とリドカインを加えた改良型である。

02研究で確認された効果はどの程度ですか?

適用領域研究数・参加者数確認された内容
美容(しわ・色素沈着)4件(78名)参加者の大半は改善したが、このうち3件は「PDRNの有無」ではなく注入方法・製剤のみを比較した研究であり、成分自体の効果かどうかは確認が難しい(下記2-1を参照)
手術瘢痕の予防1件(42名)PN群が対照群より瘢痕スケール(VSS)で有意に改善(16週目に2.09 vs 4.01)
創傷治癒(褥瘡・皮膚移植供皮部)2件(23名、40名)この文献レビューで最も明確な効果 — 再上皮化速度・感染率で有意差

上記の表は2026-09-19に原文を直接読んで整理したもので、7件の結果を一つの統計値に統合したのではなく、各研究結果をそのまま並べたものである。領域ごとに効果がこれほど異なる理由も検討する価値があり、医師たちは「治療効果が美容から瘢痕、そして創傷治癒へと進むにつれて徐々に大きくなる傾向」を確認したと明言している。創傷部位ではすでに炎症・再生反応が活発に起きているため、ここにPDRNの刺激が加わると効果が目に見えやすい一方、加齢とともに徐々にたるんだ皮膚ではこうした反応自体が緩やかなため、効果が表面化するまでに時間がかかる可能性があるという説明である。### 2-1. 美容目的の研究4編を詳しく見ると

以下の4編はすべて小じわ・肌質など美容目的で行われた研究だが、実際に「PDRNを使った場合と使わなかった場合」を直接比較したのは1編だけである。 残りの3編はPDRNを使用することを前提に、方法・製品だけを変えて比較したものだ。それぞれ見ていくと、以下のとおりである。

  • PDRN vs PRP(多血小板血漿)の比較(24名):マイクロニードルにPDRNを混ぜて施術したグループは、しわスコア(Lemperleスケール、低いほど良好)が6週間で2.33から1.00へと57%減少した。PRPのみを施術したグループ(2.33→1.50)より改善幅が大きく、この差は偶然とは考えにくい水準だった(p=0.021 — p値の意味は下の「用語整理」を参照)。ただし色素沈着の改善度は両グループで同程度だった。
  • RFMN(高周波マイクロニードル)単独 vs RFMN+PN(29名、6ヶ月):PNを追加したほうが2ヶ月目のしわの「凹み」の程度でより早く改善したが(p=0.006)、しわの「深さ」自体は両群間で有意な差はなかった。6ヶ月目には両群とも同程度に(82%が25%以上改善)良くなった。
  • 注射方法の比較(針 vs 無針、10名):PDRN成分自体ではなく注入方法(針 vs 無針ジェット注入)を比較した研究で、無針のほうが痛みは少なく(VAS 2.9 vs 5.4)満足度は高かった(p=0.019)。
  • 製剤の比較(イオン化調整型 vs 従来型フィラー、15名):こちらもPDRNの有無ではなく製剤間の比較で、イオン化調整型製剤のほうが痛みは少なかったが(p<0.005)、しわ改善効果自体は従来製剤と差がなかった。

つまり美容皮膚科領域の4編のうち「PDRNを使った場合と使わなかった場合」を直接比較した研究はRFMN研究1編のみで、残りの3編はすでにPDRN・PNを使用することを前提に「どの成分と比較するか」「どのように注入するか」「どの製剤か」を比較したものである。

03報告された有害事象はどの程度ですか?

このレビューがまとめた7編(183名)のうち、重篤な治療関連有害事象は報告されなかったが、領域ごとに観察された局所反応の種類と頻度は異なって記録されている。

美容目的(注入方法・製剤を比較した3編)では施術後の紅斑が多く見られ、従来の方法で注射したグループでは60%、改善された方法で注射したグループでは40%で報告され、エンボッシング(embossing)方式ではそれぞれ56.7%と13.3%だった。ただしこの紅斑は軽度で一過性であり、感染や長引く紅斑・色素変化・瘢痕は報告されなかった。

手術瘢痕の予防を目的に行われた42名規模の研究では、感染、施術後の色素沈着、瘢痕といった有害事象は一切なかったと医師らが直接明らかにしている。

創傷治癒(皮膚移植ドナー部位)の研究でも、PDRN軟膏やその中に含まれる他の成分に対する有害事象はなかったが、この研究は注射ではなく軟膏を塗布する方式だった点は考慮する必要がある — 実際のリジュランのように注射で行うものとは製剤が異なる。

医師らは「重篤な治療関連有害事象はなかったが、サンプルサイズが小さく追跡期間が短いため、安全性結果の解釈には限界がある」と直接述べている。 これは、それぞれの研究が10~40名台の小規模であるため、頻度の低い副作用まで捉えるには元々限界があるためだ。報告された有害事象のほとんどは「軽度で一過性であり、施術部位に限局していた」と評価しつつも、まれな有害事象や長期的な安全性まで確認するにはより大規模な研究が必要だと付け加えている。ただしこの論文自体には特定のアレルギー・禁忌対象(例:妊娠・授乳中の女性、抗凝固薬服用者、魚類タンパクアレルギーなど)についての明示的な記述はなく、今回の確認では国内製品添付文書の禁忌事項の原文も見つけられなかった

04施術前に確認すべき項目```markdown

確認項目なぜ確認するのか確認方法
製品名と国内許可の有無ブランド・剤形(HB plusなど)によって許可が異なる場合がある実際に使用する製品名と許可番号を確認
その根拠が「成分の効果」なのか「投与方法の比較」なのか皮膚美容研究の大半は注入方法・剤形の比較だった提示された資料がどのような比較なのかを確認
研究規模・デザイン7編すべてが10~42名の小規模で、バイアスリスク評価では1編が「高い」(盲検化なし+メーカー後援)「この研究は何名対象で、どのようなデザインか」を確認する
禁忌・注意対象の有無この文献レビューには禁忌に関する記述がなく、個別確認が必要妊娠・授乳中、抗凝固薬服用中、魚類タンパクアレルギーなどを施術医療機関に直接問い合わせる
執刀医の資格専門医かどうか・経験医療機関案内 + 審査評価院公開資料

05条件別の選択

  • 手術後の傷跡が心配 → 傷跡予防を目的とした根拠(42名のRCT)が比較的しっかりしている方なので、カウンセリングで確認する
  • 小じわ・肌のキメ改善が目的 → 方向性はポジティブだが、改善の程度は小さめであることを踏まえてカウンセリングを受ける
  • 傷・褥瘡などの治療目的 → この系統の成分の根拠が最も明確な領域だが、これはリジュランのような美容目的製品とは適応・許可が異なる場合がある
  • 妊娠中・授乳中、または抗凝固薬を服用中 → この文献レビューと国内許可情報の照会のいずれにおいても禁忌の有無が確認できなかったため、施術前に必ず担当医療スタッフに直接問い合わせること

06よくある誤解

「再生成分だから傷の治癒にも皮膚美容にも同じように強力に効く」 — 文献レビューはむしろ反対に近いパターンを示している。効果が最も明確な領域は傷の治癒であり、皮膚美容の領域は方向性はポジティブだが改善の程度は相対的に低かった

「これらの研究がリジュラン(PDRN)単独の効果を証明している」 — 皮膚美容関連の研究4編のうち3編は、PDRNをすでに使用しているという前提のもとで注入方法や剤形を比較したものであり、「PDRNを使用していない対照群」と比較したものではない 。「研究がある」ことと「その研究が成分そのものの効果を証明している」こととは別の話である。

「7編すべてが同じように信頼できる」 — バイアスリスク評価では7編中3編が「低い」、別の3編が「懸念あり」であり、残りの1編(皮膚移植のドナー部位の研究)は盲検化がなくメーカー後援まであったため「高い」と評価された。つまり三段階に分かれた異なる研究の集まりである 。

07まとめ

リジュラン(PDRN)系成分の根拠を確認する際は、「再生成分」という言葉だけでひとまとめにせず、どの領域(傷の治癒・傷跡・皮膚美容)の研究なのか、そしてその研究が成分の有無を比較したものなのか、それとも投与方法・剤形のみを比較したものなのかをまず区別する必要がある。この文献レビューに基づくと、効果は傷の治癒において最も明確であり、皮膚美容においては方向性はポジティブだったものの改善の程度は小さく、比較デザイン自体にも限界があった。カウンセリングでは、製品の国内許可の有無と、提示された根拠が正確に何を比較した研究なのかという2点を確認することが実質的な次のステップであり、同系統の他の再生・ボリューム注射について知りたい場合はジュベルックの記事も参考にできる。

08よくある質問

リジュラン(PDRN)とはどのような成分ですか?

サケの精巣などから精製したDNA断片(PDRN)であり、細胞受容体を刺激して新しい血管の形成やコラーゲンの生成を助けるとされている 。ただし、この成分が最も明確な効果を示した領域は皮膚美容ではなく傷の治癒であったという点も併せて知っておくとよい。

リジュランはしわ改善に効果がありますか?

ある程度は効果があると報告されているが、その程度は傷の治癒の領域ほど大きくはない — さらに4編のうち3編はPDRNの有無ではなく、注入方法・剤形を比較した研究だった 。つまり「成分そのものの効果」を直接証明した研究はこのうち1編のみであるという点を踏まえる必要がある。

リジュランは国内で許可を受けた製品ですか?

はい — リジュランHB plusは製許 21-629号として食薬処UDI照会で正式な許可が確認できる 。ただし、他の剤形・世代の場合は、施術を受ける製品名を直接確認する必要がある。 ```### リジュランの研究はすべて信頼できますか? いいえ。7件中1件は盲検化がなく、製造元の支援まで受けており、バイアスリスクが「高い」と評価された し、残りもほとんどが10~42人規模の小規模研究のため、医療従事者と一緒にエビデンスレベルを確認するのがよい。

リジュランに副作用はありますか?

重篤な副作用は報告されていないが、だからといってすべて安全だと断定するのは早計だ — このレビュー(7件・183人)基準では重篤な治療関連有害事象はなかったが、施術後の紅斑のような軽度で一時的な局所反応は製剤によって40~60%程度報告された。医師らもサンプルサイズが小さく追跡期間が短いため安全性の解釈には制約があると述べており、稀な副作用までこの研究で排除することはできない。妊娠・授乳中、抗凝固薬の服用、魚類タンパク質アレルギーなどの禁忌に該当するかどうかは今回の確認では分からなかったため、施術を受ける医療機関に直接確認する必要がある

09相談前チェックリスト

  • 施術を受ける製品名と国内許可の有無を確認した
  • 提示された根拠が成分効果の比較なのか、方式・製剤の比較なのかを確認した
  • 研究の規模とバイアスリスクのレベルを考慮した
  • 報告された有害事象(紅斑など)とその発生頻度を確認した
  • 妊娠・授乳中、抗凝固薬の服用、アレルギーなど、自身が禁忌に該当するかを医療従事者に直接確認した
  • 施術を実際に担当する医療従事者とその資格を確認した
  • 「再生成分だから強力だ」といった断定的な説明を注意信号として捉えた

10用語整理

  • PDRN: サケの精巣などから抽出した純粋なDNA断片。リジュランの主成分である。
  • アデノシンA2A受容体: 細胞表面にあるスイッチのようなもの。PDRNがこのスイッチを刺激して再生反応を引き起こす。
  • 線維芽細胞: 皮膚の中でコラーゲンを作り出す細胞。
  • ランダム化比較試験(RCT): 参加者をランダムに分けて比較する、比較的信頼性の高い研究方式。
  • p値: 2つのグループの差が単なる偶然によって生じた可能性を示す数値。通常0.05未満であれば「偶然とは考えにくい(統計的に有意である)」と判断する。
  • バイアスリスク: 研究デザインに欠陥があり、結果をそのまま信頼しにくい程度。
  • UDI: 食品医薬品安全処が医療機器ごとに付与する固有識別番号。正式に許可を受けているかを確認する際に使用する。

11出典・確認日

  • PMC13453133 — 2026-09-19確認。PN・PDRNランダム化比較試験の系統的レビュー、7件・183人(皮膚美容4件・瘢痕1件・創傷治癒2件)。利益相反・研究資金の支援なしと明記。
  • 食品医薬品安全処 医療機器UDI照会 — リジュランHB plus 製許 21-629号、2026-09-19確認、公式データベース直接照会(照会ページ)
  • 上記の研究は成分の原理・エビデンスの状態を理解するための資料であり、特定の医療機関・施術者・結果を保証するものではない。

12編集責任・利害関係

  • 作成: コリア・ビューティー・レポート編集チーム · 編集責任: コリア・ビューティー・レポート編集チーム
  • 確認範囲:本コンテンツは公開論文・公的資料を基に編集部が作成しており、医療従事者による別途の監修は行っていません。個別の診断や治療に代わるものではありません。
  • 利害関係: 本記事に契約・広告関係のある医療機関はなし
  • 初回公開: 2026-09-21 · 最終資料確認: 2026-09-21